ヒアルロン酸(hyaluronic acid)は、グリコサミノグリカン(ムコ多糖)の一種。
学術上は、ヒアルロナン(hyaluronan)と呼ばれるようになっています。
Nアセチルグルコサミン とグルクロン酸(GlcNAcβ1-4GlcAβ1-3)の二糖単位が連結した構造をしています。
生体内では、極めて高分子量で、分子量が100万以上あると言われています。
コンドロイチン硫酸など他のグリコサミノグリカンと異なり、硫酸基の結合が見られず、またコアタンパク質と呼ばれる核となるタンパク質にも結合していません。
関節、硝子体、皮膚、脳など広く生体内の細胞外マトリックスに見られます。
とりわけ、関節軟骨では、アグリカン、リンクタンパク質と非共有結合し超高分子複合体を作って、軟骨の機能維持に極めて重要な役割をしています。
ある種の細菌も同様な構造を持つ糖鎖を合成しています。
鶏冠、臍帯などから良質のヒアルロン酸が単離されているが、最近では乳酸菌や連鎖球菌により大量生産されるようになっています。
関節炎や角結膜上皮障害の治療薬として利用されているほか、化粧品などに保湿成分として添加されます。
健康食品に配合されることもあります。
悪性胸膜中皮腫の腫瘍マーカーであり、胸水でのヒアルロン酸の検出はこれを示唆します。
■美容医療とヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、保水性が非常に高いため、化粧水や美容液などの保湿成分として配合されることが多く、また、糖類の一種であり経口摂取可能であるため、サプリメントや健康食品に配合されていることも多いです。
さらに、ヒアルロン酸を皮下注射した場合、一定期間(半年前後)は吸収されずにそこにとどまり皺を伸ばす効果があるため、皺とり治療として美容外科や皮膚科で注射治療が行われる場合も多いです。
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